ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ブレイディみかこ 著 新潮社

作者のブレイディみかこ先生からコメントをいただきました
このたびはイチオシ本に選んでいただき、ありがとうございました。この本は、英国で暮らす中学生の日常についての作品ですが、なにげない日々の風景から、多様性や格差などの社会が抱えている問題が透けて見えるように書きました。彼らがそれらにぶつかり、考え、飛び越えて行く姿は、きっと日本で暮らすみなさんとも重なる部分があるはずです


県内司書の推薦コメント
◆一つ一つの出来事に対し、親子でしっかり考えたり悩んだりする姿が印象的でした。多様化する社会の中でこそ「エンパシー」の大切さを感じました。
◆すべての人が考えなければいけない社会問題がつまっている。大人になるにつれて、見落としたり見ないフリをしているマイノリティなどの身の回りの問題について、12歳の少年は彼が正しいと思う方法で切り抜けていく。大人になりきる前の10代にこそ読んで欲しい。一部の人が楽しい学校や社会ではなく、全員が楽しく過ごすためのヒントが書かれている。
◆親子が直面する事件、どれもが興味深く、ぐいぐい読ませてくれる。これからの日本社会を生きていく際に身に付けておきたい知識や問題意識が自然と頭に入ってくるので、たくさんの人に読んでほしい。
◆社会が多様化する日本にとって先例となる(であろう)エッセイ。
多文化を容認する教育がいかに大切かを、子どもの目を通して語る。
思春期にぜひ読んでほしい。
◆少し前には考えられなかったほど、身の回りには多種多様な人がいて、意図せず傷つけたり、傷ついたりする中、他者とどう関わっていくかを考えるきっかけになる本だと感じました。若い世代がこういう本とたくさん出会うことで、お互いを認め合い、理解しようとし合える社会が育っていったらいいなと思います。
◆前から著者のファンです。多様性を生きることは無知であることを減らす。分断と対立を乗り越えるのに必要なのはエンパシー。親子で読んで話し合ってほしい1冊。
◆我々と同じ日本人の子どもと母ちゃんが、英国で人種や階級差別の問題に日々直面している。読み終えたら、ちょっとだけ視野が広がっているかも。
◆子どもたちの力は無限大。きっと未来は明るいと思えた1冊でした。



 





線は、僕を描く

砥上裕將 著 講談社

作者の砥上裕將先生からコメントをいただきました
高校生にすすめたい本、第二位に選んでいただき本当にありがとうございます。
この本で書きたかったのは、夢中になれることを見出し、その世界に敬意を払い、素直な心で少しずつ心を開き、喜びを探し求めるということです。この本が、今まさしく青春時代を生きている皆さんのヒントになれば、著者として本当に幸せだなあと思います。


県内司書の推薦コメント
◆作者が水墨画家なだけに水墨画の表現が秀逸です。喪失と再生の物語であり王道の青春小説です。静かな感動があります。
◆水墨画家の作者が描く、瑞々しい成長物語。
不思議なタイトルに惹かれて手に取る生徒が多い。
読み終わったら「ラストまで読んだらタイトルに納得するよ!」と誰かにお薦めしたくなる一冊。
◆主人公と一緒に水墨画を描いているような、不思議な感覚になる。悲しみの中、どこか感情を忘れているように見えた主人公が、人々との触れ合いの中で感情を取り戻していく描写が美しい。
◆水墨画への著者の並々ならぬ情熱、敬意が行間からあふれる力作。芸術の神髄が徐々に明かされていく展開には、鳥肌の立つような知的興奮を味わえます。
◆未知への体験への興味、きっかけ、憧れ、言葉にはならない1色の濃淡での表現。水墨画の奥深さが伝わる1冊。
◆水墨画の描写が秀逸で、知識がなくてもスッと入り込むことができる。爽やかで、心が洗われる作品。



 





「空気」を読んでも従わない

鴻上尚史 著 岩波書店

作者の鴻上尚史先生からコメントをいただきました
選んでいただいて本当にありがとうございます。
この本には、「どうして周りの目が気になるのか?」「どうして先輩に従わなければいけないのか?」など、この国で生きていく時に感じる息苦しさの正体を書きました。あなたの生きるヒントと力になってくれたら嬉しく思います。


県内司書の推薦コメント
◆「高校の図書館でこの本に出会って、ちょっとラクになりました」という人がいてくれると嬉しいなぁ、と思う本です。
◆「世間」や「社会」「空気」とは何かがわかる本。生きづらいと思ったときに読んで欲しい。
◆高校生が今、そしてこれからを生きていくために必要な「考える力」のために!
◆同調圧力が増していると感じられる今、この本を生き延びる手段の1つになることを願って手渡したい。
◆「世間」のルールに縛られずに「社会」に出ようと劇作家が語る。


 





本と鍵の季節

米澤穂信 著 集英社

作者の米澤穂信先生からコメントをいただきました
拙作を多くの方に楽しんでいただけていることを、心からうれしく思います。
子供のころ図書館に行くと、いつもNDC400番台の棚を探して向かっていました。
そんなことを思い出しながら書いた本です。
ありがとうございます。


県内司書の推薦コメント
◆高校を舞台にした連作ミステリー。図書委員の男子2人が、図書室に持ち込まれる(少しだけ非日常的な)謎に挑戦します。図書分類記号が謎解きのカギになるなど、本好き、図書館好きなら思わず「ニヤリ」としてしまう展開も。ビターな成分やや多め、その分大きな余韻も残してくれる一冊です。
◆高校の図書館が舞台であることに加え、主人公の男子の図書委員が図書館の仕事をしまくっているのは謎ですが、図書館のいろいろな仕事が登場する面からも、高校生に読んでもらいたいなと思いました。
◆主人公は結構まじめな図書委員です。人は見た目だけではわからない、ということを考えさせられました。
◆図書委員会の当番を通じて出会った男子2人が日常の謎を紐解いていくミステリー。図書館や本ならではのエピソードもあって親近感も感じました。青春・高校生らしさを感じられつつ格好良く解決できる話もあれば、謎を解くことで苦さを味わうこともある、フィクションと現実感が交わった作風が好きです。また作中に出てくるパセリコーラは、怖いもの試しで飲んでみたいねと生徒と盛り上がりました。
◆高校の図書館から始まる謎。図書委員2人が探偵役。こんな図書館、図書委員会があったらわくわくする。
好奇心旺盛な少年期と弱みを見せたくない青年期の間で揺れる思春期の高校生を描いたほろ苦い青春ミステリー。



 





82年生まれ、キム・ジヨン

チョ・ナムジュ 著、斎藤真理子 訳 筑摩書房 

翻訳者の斎藤真理子先生からコメントをいただきました
『82年生まれ、キム・ジヨン』は韓国の本。でも日本で暮らすみんなにもすぐ役立つ本。
表紙の顔の空白に自分やお母さん、おばあさんの顔を入れてみてください。それだけで何かが始まる!


県内司書の推薦コメント
◆キム・ジヨンは私のこと。読んだ社会人女性はきっとそう思います。頑張っても報われない女性という立場。この物語をきっかけに、すこしずつでもよくしていく方法を考え実践していかないと、他人事では済まされないかもしれません。
◆普段あたりまえだと思っている事の裏側には理不尽が潜んでいることもあります。少しの勇気をもって「No」ということも大切です。
◆女子校ということもあるかもしれないが、本校では貸出回数が多かった。「女性だから仕方がない」と、今まで気が付かないようにしていたことが見えてくる本。
◆読んでる間じゅう、体も心もほんとうに痛かった。


 





白銀の墟 玄の月

小野不由美 著 新潮社 

担当編集者さんからコメントをいただきました
「十二国記」シリーズは、世代を超えた多くの方々に愛読されていますが、ぜひ十代の時に出会っていただきたい作品です。様々な悩みや葛藤を抱える背中に、一歩踏み出す力を与えてくれるはずです。
それは、物語の「誰か」が、きっと自身に重なる「あなたの物語」だからです。


県内司書の推薦コメント
◆高校生が生まれて育ってきた期間ずっと新刊が待ち望まれていたシリーズ。読んでくれたら(できれば過去作から)大人たちがお祭り状態になっている意味がわかると思います。とにかくおもしろいので!
◆今の高校生にもぜひ手に取って欲しいシリーズです。人生の金言となる言葉が必ず見つかると思います。
◆教えられることがたくさんある作品です。次の世代にも読み継いでほしいと思います。


 





こども六法

山崎聡一郎 著、伊藤ハムスター 絵 弘文堂 

作者の山崎聡一郎先生からコメントをいただきました
埼玉の小学校で受けた熾烈ないじめ、熊谷高校で学んだ自由と自治。こども六法は埼玉の教育が持ついい面と悪い面がともに育んだ本です。願わくばこの本が教育の悪い面を改善する力となって欲しいと思います。


県内司書の推薦コメント
◆小学生向けかと思いきや、法律は大人でもきちんと理解できていないことが多いです。ルールと自分を見つめなおすのに役立つかもしれない一冊です。
◆どんなトラブルだって、自分を守ってくれる法律があるんだよと教えてくれる一冊。生きるために自分を強くしてくれます。
◆法律の文章が簡単な言葉で「翻訳」されているため、法律文の読み方を知らなくても、理解できる!イラスト付きでわかりやすい。生きていくために必要な一冊。


 





ゴミ清掃員の日常

滝沢秀一 原作・構成、滝沢友紀 まんが 講談社 
原作者の滝沢秀一先生からコメントをいただきました
埼玉の高校図書館司書の皆さん、選んでくれてありがとうございます!
ごみ清掃の仕事ってこんな感じなんだぁと少しでも身近に感じてくれると嬉しいです。
原作を僕が情熱もって描きました。作画は48歳の素人の妻が担当しました。
何をやるにも遅すぎることはないと言いますが、本当かもしれません。


県内司書の推薦コメント
◆読後、「分別、ちゃんとしなきゃ!」と強く思いました。また、芸人さんで成功するのは本当に一握りなんだなと思わされた一冊です。
◆自分の出したゴミなのに行く先は・・・知らない私たち。そしてそれを集め分別、処分してくださっている方たちの思い。
今私たちが知っておくべき現実。
漫画で気楽にわかり易いのいい。
◆この本を読んだら、もうゴミの分別を無視できなくなるかも。
◆学校でも出るゴミの分別などが漫画で描かれており、わかりやすく読めました。また、身近な職業であるゴミ清掃員についてもよくわかり、進路の棚に別置しました。



 





ころべばいいのに

ヨシタケシンスケ 著 ブロンズ新社 

作者のヨシタケシンスケ先生からコメントをいただきました
私は何か嫌な気持ちになった時に、誰かにすぐ相談するタイプの子どもではありませんでした。でも、自分の中にあるものだけで「とりあえずの答え」を組み立てることはできるはず。そのことを、表現したかったのです。


県内司書の推薦コメント
◆どうしたって嫌いな人はいるし、嫌な目にあうこともあります。そういう負の感情を抱いても良いんだよと肯定してくれる本です。読むと気持ちを軽くしてくれます。
◆「みんなで仲良くしましょう」と教えられて育つ子どもたちに「嫌いな人がいる」ことを肯定してくれるこの本は救いになると思う。主人公の女の子が相手を傷つけたりせず、自分の中で折り合いをつけていくところが良い。
◆ネガティブなタイトルなのに心がほっこりして、なおかつ考えさせられる絵本です。


 




夢見る帝国図書館

中島京子 著 文藝春秋 
 

担当編集者さんからコメントをいただきました
中島京子さんはこの小説を書くにあたり、人が生きていくために必要な物語、そして多くの物語が集まる図書館という場所のあたたかさと魅力について何度も考えたそうです。
高校生の皆さんに「本を好きで良かった!」と感じていただければ嬉しいです。


県内司書の推薦コメント
◆図書館と喜和子さんの歴史がぴたりと重なった瞬間に、つきあげてくる喜びがありました。図書館視点の物語がおかしくもあり悲しくもあって、その妙味が好きです。
◆図書館とそこに通う人たちに愛情を感じる作品です。
◆図書館費が戦費に消えた時代、女性が虐げられた時代。激動の日本近現代を生きた、1人の女性と国立図書館の物語。「真理がわれらを自由にする。」国立図書館が掲げる理念が、物語のなかでも効いています。


 
第1位は
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

 
 

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